第65回臨床検査技師国家試験解説(AM21~40)

第65回臨床検査技師国家試験(AM21~40)の解説です。

第65回臨技国試のAM問21~40の解説です。
難易度は主観で1~10の10段階でつけています。
1:超簡単
2~3:簡単
4~5:普通
6~7:やや難問
8~9:難問
10:超難問

第65回臨技国試についてをまとめたページもありますので,まだ見ていない方はぜひそちらもご参照ください。

では,解説をどうぞ!
おるてぃ
おるてぃ

 

臨床生理学(AM16~28)

生理の問16~20は第65回臨床検査技師国家試験解説(AM1~20)を参照してね!
おるてぃ
おるてぃ

AM 問21 

動脈血酸素含有(CaO2)の算出に必要なのはどれか。2つ選べ。(難易度:6/10)
1.PaO2
2.SpO2
3.心拍出量
4.ヘモグロビン濃度
5.混合静脈血酸素分圧(PvO2

解答:1・4

CaO2は以下の式で算出されます。(式自体を覚える必要はありません)

$$Ca_{O2}=1.34\times Hb\times \frac{Sa_{O2}}{100}+Pa_{O2}\times 0.003$$

※スマホから閲覧している場合,数式をスクロールできます。

よって,CaO2の算出に必要な項目はヘモグロビン濃度(Hb)・動脈血酸素飽和度(SaO2)・動脈血酸素分圧(PaO2の3項目なので,1・4が正解となります。
※SpO2ではなくSaO2である点に注意!

 

AM 問22 

呼吸性アシドーシスはどれか。(難易度:3/10)
1.pH:7.47  PaCO2:30Torr  HCO3:23mmol/L
2.pH:7.47  PaCO2:46Torr  HCO3:32mmol/L
3.pH:7.40  PaCO2:40Torr  HCO3:24mmol/L
4.pH:7.34  PaCO2:60Torr  HCO3:30mmol/L
5.pH:7.30  PaCO2:30Torr  HCO3:16mmol/L

解答:4

アシドーシス・アルカローシスの検査所見の問題は頻出ですので必ず覚えたいところです。

基本的には赤字で示した部分を覚えておけばOK!余裕のある人は急性と慢性の検査所見も併せて覚えておこう!
おるてぃ
おるてぃ
状態 pH
(7.35~7.45)
PaCO2
(35~45Torr)
HCO3
(22~26mEq/L)
代償
呼吸性アシドーシス
(急性)
(慢性)


↓~→





×
〇(腎性)
代謝性アシドーシス
(急性)
(慢性)


↓~→





×
〇(呼吸性)
呼吸性アルカローシス
(急性)
(慢性)


↑~→





×
〇(腎性)
代謝性アルカローシス
(急性)
(慢性)


↑~→





×
〇(呼吸性)

※表はスクロールできます。

覚え方として,
アシドーシスは基本的にpH↓
アルカローシスは基本的にpH↑
呼吸性ならpH以外の項目(PaCO2・HCO3)はpHの変化と逆の変化
 (pH↑ならPaCO2・HCO3↓,pH↓ならPaCO2・HCO3↑)
代謝性ならpH以外の項目(PaCO2・HCO3)はpHの変化と同じ変化
 (pH↑ならPaCO2・HCO3↑,pH↓ならPaCO2・HCO3↓)
と覚えておけば迷うことはありません。
慣れるまではこうやって暗記しておこう!
おるてぃ
おるてぃ

1.誤り。pH↑・PaCO2↓・HCO3→より,(急性)呼吸性アルカローシスです。
2.誤り。pH↑・PaCO2↑・HCO3↑より,(慢性)代謝性アルカローシスです。
3.誤り。pH→・PaCO2→・HCO3→より,正常です。
4.正しい。pH↓・PaCO2↑・HCO3↑より,(慢性)呼吸性アシドーシスです。
5.誤り。pH↓・PaCO2↓・HCO3↓より,(慢性)代謝性アシドーシスです。

 

AM 問23 

超音波画像にみられる音響陰影の説明として誤っているのはどれか。(難易度:1/10)
1.強い減衰の後方にみられやすい。
2.強い反射の後方にみられやすい。
3.結石の後方にみられやすい。
4.囊胞の後方にみられやすい。
5.ガス(空気)の後方にみられやすい。

解答:4

音響陰影とは,結石や空気,骨といった超音波を強く反射するもの(厳密には組織との音響インピーダンス差が大きなもの)が存在すると,その物質よりも後方に超音波が届かずに,結果,黒い影が映りだしてしまう現象のことを言います。

出典:厚生労働省ホームページ 第62回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午後問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp160411-05pm_02.pdf)

↑ 「」で示された部分が音響陰影です。

1.正しい。音響陰影の説明通りです。
2.正しい。音響陰影の説明通りです。
3.正しい。結石は音響陰影がみられる最もメジャーなものです。
4.誤り。嚢胞の後方にみられるのは後方エコー増強です。これは音響陰影とは逆で,超音波の減衰が少ないために嚢胞より後方が白く映りだされる現象です。
5.正しい。肺が超音波で描出できないのは,肺の中に空気があり,超音波が反射してしまうためです。

 

AM 問24 

大動脈弁狭窄の超音波検査で弁口部の最高流速が4m/sのとき,狭窄前後の圧較差[mmHg]に最も近いのはどれか。(難易度:1/10)
1.4
2.8
3.16
4.48
5.64

解答:5

国家試験でよく出てくる簡易ベルヌーイ式を覚えておけば難なく解けます。

<簡易ベルヌーイ式>
ΔP
=4V2
ΔP:圧較差[mmHg]
V:圧較差の生じる部分の血流最高速度[m/s]

本問では,最高流速が4m/sのときの圧較差を問うているため,簡易ベルヌーイ式より,
ΔP=4×42=4364mmHgが答えとなります。

 

AM 問25 

脳波検査において周期性同期性高振幅徐波結合を認めるのはどれか。(難易度:6/10)
1.亜急性硬化性全脳炎
2.肝性脳症
3.欠神発作
4.脳動脈硬化症
5.もやもや病

解答:1

以下に示す脳波所見はすべて覚えておく必要があります。

  • 欠神発作=3Hz棘徐波複合
  • ミオクロニーてんかん=多棘徐波複合
  • Westウエスト症候群=ヒプスアリスミア
  • LennoxレノックスLennox-Gastautレノックス・ガストー)症候群=1.5~2.5Hz鋭徐波複合
  • Creutzfeldt-Jakobクロイツフェルト・ヤコブ病(変異型除く)=周期性同期性放電
  • 肝性昏睡(肝性脳症)=3相(性)波
  • 脳血管障害や単純ヘルペス脳炎=周期性一側性てんかん型放電
  • もやもや病=re-build up
  • ナルコレプシー=開閉眼によるα波出現
  • 慢性硬膜下血腫や脳腫瘍(大脳皮質の直接侵襲)=lazy activity
  • 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)=周期性同期性高振幅徐波結合
  • 脳幹障害=α昏睡(α coma)
  • 自律神経発作=6Hz&14Hz陽性棘波

1.正しい。亜急性硬化性全脳炎(SSPE)では周期性同期性高振幅徐波結合を認めます。
2.誤り。3相(性)波を認めます。
3.誤り。3Hz棘徐波複合を認めます。
4.誤り。広汎性α波(diffuse α pattern)を認めます。が,覚える必要はありません。
5.誤り。re-build upを認めます。

 

AM 問26 

脳磁図検査(MEG)に不要なのはどれか。(難易度:10/10)
1.MRI画像
2.シールドルーム
3.体性感覚刺激装置
4.超伝導量子干渉素子
5.ヘッドキャップ型電極

解答:5

超高難易度問題。正解できる必要はないですし,無理に覚える必要もないです。
以下,脳磁図についての説明です。

脳磁図(MEG)(のうじず、英: Magnetoencephalography)は脳の電気的な活動によって生じる磁場を超伝導量子干渉計(SQUIDs)と呼ばれる非常に感度の高いデバイスを用いて計測するイメージング技術である。この計測法は研究面、医療面の両方に利用される。例えば、脳外科手術の際に病変の位置を決定したり、脳科学研究の際に脳や神経フィードバックや他の様々な部分の機能を決定するのに用いられる。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E7%A3%81%E5%9B%B3)

脳磁図検査は,脳波検査と異なり,脳の中の電流の発生源を正確に推定することが可能です。

1.必要。推定された磁場源の位置は磁気共鳴画像法(MRI)による画像と結合され,磁場源の画像が作り出されます。
2.必要。脳から放出される磁場のオーダーは数フェムトテスラ(1fT)と非常に小さいため,地磁気を含めた外部由来の磁場をシールドすることが必要となります。
3.時に必要。体性感覚(触覚・痛覚など)の活動に伴って脳内でどのような変化が生じているのか調べるときには必要となります。
4.必要。上記の脳磁図の説明にある通り,脳の電気的な活動によって生じる磁場を超伝導量子干渉計(SQUID)と呼ばれる非常に感度の高いデバイスを用いて計測します。
5.不要。

 

AM 問27 

聴性脳幹反応(ABR)において外側毛帯を起源とするのはどれか。(難易度:4/10)
1.Ⅰ波
2.Ⅱ波
3.Ⅲ波
4.Ⅳ波
5.Ⅴ波

解答:4

ABRの波の起源はよく出題されるので覚えておきましょう。

<ABRの波の起源>
  • Ⅰ波=蝸牛神経
  • Ⅱ波=蝸牛神経核
  • Ⅲ波=上オリーブ核
  • Ⅳ波=外側毛帯
  • Ⅴ波=下丘
  • Ⅵ波=内側膝状体

1.誤り。蝸牛神経が起源です。
2.誤り。蝸牛神経核が起源です。
3.誤り。上オリーブ核が起源です。
4.正しい。外側毛帯が起源です。
5.誤り。下丘が起源です。

 

AM 問28 

末梢神経について正しいのはどれか。(難易度:4/10)
1.室温が低下すると伝導速度は速くなる。
2.Aδ線維の伝導速度はAα線維より速い。
3.シナプスの興奮は一方向に伝達される。
4.無髄神経の伝導速度は有髄神経より速い。
5.神経筋接合部の伝達物質はドパミンである。

解答:3

1.誤り。室温と伝導速度の関係は比例関係です。
2.誤り。A線維は直径にα>β>γ>δの関係があり,直径が大きいほど伝導速度も上がります。
3.正しい。神経の伝導は両方向性ですが,シナプスの伝導は一方向性です。(混同しないように!)
4.誤り。有髄神経のほうが速度が速いです。
5.誤り。神経筋接合部の伝達物質はアセチルコリンです。

<神経伝導速度の変化>
  1. 直径↑=速度↑
    直径:A線維>B線維>C線維
    A線維の直径:Aα>Aβ>Aγ>Aδ
  2. 髄鞘あり=速度↑(有髄>無髄)
  3. 温度(皮膚温)↑=速度↑
  4. 年齢↑=速度↑
    (成人以降ほぼ一定)
伝導速度の変化は本問でも出題されている通り,結構出題されるので,上で示した事柄は最低限覚えよう!
おるてぃ
おるてぃ

 

臨床化学(AM29~44)

AM 問29 

飛行時間型質量分析(TOF-MS)法について誤っているのはどれか。(難易度:10/10)
1.イオンは超高真空中を飛行する。
2.イオンの電荷は飛行時間に影響する。
3.イオンはレーザーの衝撃力により引き出される。
4.イオンの飛行速度はエネルギー保存の法則から算出される。
5.イオン化にはマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法が汎用される。

解答:3

TOF-MSなんて知っているほうが普通なのでしょうか?少なくとも私は聞いたことがあるくらいで選択肢のことは全く分からなかったです。(MALDI-TOF-MSはどこかで聞いたことがあったので5は正しいとわかりましたが……)

取り敢えずこの問題は捨てて大丈夫でしょう。(余裕のある人は適宜勉強してください)
3.誤り。イオンはサンプルスライドと接地グラウンドの間にある電位差によって引き出されます。

 

AM 問30 

ヘキソキナーゼ・グルコースリン酸脱水素酵素法を用いた血清グルコース測定における反応終結時の試薬対照における吸収スペクトルを示す。主波長340nmと副波長400nmによる二波長法で測定した場合,患者血清のグルコース濃度[mg/dL]はどれか。(難易度:8/10)
65am30

出典:厚生労働省ホームページ 第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午前問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp190415-07a_02.pdf)

1.120
2.160
3.200
4.240
5.280

解答:2

計算問題です。解き方がわからないと手も足も出ないですが,ブランク補正を知っておけば解くことができます。

まずは図を見てみましょう。すると,波長400nmの時点で,200mg/dLグルコース標準液(以降Glu St)は吸光度(以降Abs)0であるのに対し,患者血清(以降S)はAbs=0.25となっています。

65am30解説1

したがって,Sにはグルコースでない非特異的なものがAbs0.25分含まれているということがわかります。なので,この吸光度分だけ,340nmでの実際のAbsの値から引いてあげる必要があります。
こうすることで,グルコースだけの吸光度変化を見ることができます。

65am30解説2

SのAbsを補正すると,340nmの波長でのAbsは0.60となります。

65am30解説3

後は,Glu StのAbsとの比を求めればグルコース濃度が算出できます。
S Abs(補正後):Glu St Abs=S グルコース濃度:Glu St濃度より,
0.60:0.75=x:200  x=120/0.75=160mg/dLとなります。

 

AM 問31 

イオン選択電極法による測定で,血清Na140mmol/L,血清Cl125mmol/Lであった。考えられるのはどれか。(難易度:5/10)
1.嘔吐
2.尿崩症
3.臭素中毒
4.Addison病
5.Cushing症候群

解答:3

問題文の電解質検査結果より,Naは基準範囲内(基準:135~145mEq/L),Clが高値(基準:98~108mEq/L)を示しています。

1.誤り。嘔吐では胃酸(HCl)が失われるため,pH↑(H↓)・Cl↓。(代謝性アルカローシスを引き起こします)
2.誤り。尿崩症では体内水分量が減少するため,Naが濃縮されてNa↑。また,Clに異常は見られません。
3.正しい。臭素BrはClと同様にハロゲン元素です。イオン選択電極法では,ハロゲン元素があるとClが正常であっても偽高値を示してしまいます。今回の選択肢の中では最も考えられます。
4.誤り。コルチゾールはアルドステロン様作用を有し,Naの再吸収とKの排泄を促進します。Addison病ではコルチゾール↓により,Na↓・K↑となります。
5.誤り。Cushing症候群ではコルチゾール↑により,Na↑・K↓となります。

 

AM 問32 

患者血清のLDアイソザイムパターンを示す。考えられるのはどれか。2つ選べ。(難易度:4/10)
65am32

出典:厚生労働省ホームページ 第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午前問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp190415-07a_02.pdf)

1.急性肝炎
2.心筋梗塞
3.溶血性貧血
4.横紋筋融解症
5.急性リンパ性白血病

解答:2・3

LDの各アイソザイムの起源となる組織・細胞を知っておけば簡単です。

<LDアイソザイムと起源となる臓器・組織>
  • LD1・LD2=心筋・赤血球など
  • LD3=癌細胞など
  • LD4・LD5=骨格筋・肝臓など

本問ではLD1・LD2が強く染色されているため,これらが起源となる心筋・赤血球の疾患が答えとなります。

1.誤り。急性肝炎ではLD4・LD5優位となります。
2.正しい。心筋梗塞ではLD1・LD2優位となります。
3.正しい。溶血性貧血ではLD1・LD2優位となります。
4.誤り。横紋筋融解症ではLD4・LD5優位となります。
5.誤り。急性リンパ性白血病ではLD3優位となります。

<LDの基本>
  • ピルビン酸+NADH→乳酸+NADの反応を触媒。
  • H(heart)とM(muscle)の2種類のサブユニットがあり,これらの4量体によって構成。
  • HとMの組み合わせによって,5種類のアイソザイムが存在。
アイソザイム LD1 LD2 LD3 LD4 LD5
サブユニット H4 H3M1 H2M2 H1M3 M4
半減期
長い 短い
電気泳動 陽極(+) 陰極(-)
冷蔵保存 安定 不安定
増加する疾患 心筋梗塞(特にLD1優位)
溶血性貧血
悪性腫瘍 筋疾患(特にLD5優位)
肝炎(特にLD5優位)

 

AM 問33 

吸光度が0.903の透過率[%]はどれか。ただし,log2=0.301とする。(難易度:5/10)
1.10.0
2.12.5
3.20.0
4.25.0
5.50.0

解答:2

2問目の計算問題です。
この計算問題は,Lambert-Beerランベルト・ベールの法則を覚えていないと解けません。

<Lambert-Beerの法則>
$$A=-\,\mathrm{log}\frac{I_1}{I_0}=\,\mathrm{log}\frac{I_0}{I_1}=\varepsilon Cl$$
A:吸光度
I0:入射光強度
I1:透過光強度
ε:モル吸光係数[Lmol-1cm-1]c:モル濃度[mol/L]l:光路長[cm]※I1/I0に100を掛けたものを透過率T[%]という。
 $T=\frac{I_1}{I_0}\times 100$
※logXはlog10Xと同義(常用対数)

上記のLambert-Beerの法則を使って解いてみましょう。

まずは,吸光度がわかっているので,これを代入します。

$$0.903=-\,\mathrm{log}\frac{I_1}{I_0}=-\,\mathrm{log}\frac{T}{100}=\,\mathrm{log}\frac{100}{T}  ・・・(1)$$

次に,0.903をlog表記にします。ここで,問にあるlog2=0.301が役に立ちます。

$$0.903=0.301\times 3=3\,\mathrm{log}2=\,\mathrm{log}8  ・・・(2)$$

最後に,(1)に(2)を代入しましょう。

$$\,\mathrm{log}8=\,\mathrm{log}\frac{100}{T}$$

$$8=\frac{100}{T}$$

$$T=12.5\%$$

よって,2.12.5%が正解となります。

 

AM 問34 

中性アミノ酸はどれか。(難易度:2/10)
1.リジン
2.アルギニン
3.ヒスチジン
4.アスパラギン
5.グルタミン酸

解答:4

酸性アミノ酸と塩基性アミノ酸を覚えておけば消去法で解けます。

<酸性アミノ酸>
「酸」と名称についているアミノ酸。(グルタミン酸,アスパラギン酸)
<塩基性アミノ酸>
  • リジン
  • アルギニン
  • ヒスチジン

1~3.誤り。これらは塩基性アミノ酸です。
4.正しい。中性アミノ酸です。
5.誤り。酸性アミノ酸です。

 

AM 問35 

ビウレット法について正しいのはどれか。(難易度:6/10)
1.尿蛋白の測定法である。
2.キレート呈色反応である。
3.呈色反応は強酸性下で行う。
4.測定試薬は無色透明である。
5.呈色はグリコシド結合の数に比例する。

解答:2

ビウレット法の詳細を知っておかないと解けない問題です。
ただ,以前に国家試験で出題されたことがあるので(62回午後問36を参照),そこでしっかり復習していれば解けます。

<Biuret法>
  • 総蛋白の測定法の1つ。
  • ペプチドがアルカリ溶液中銅イオンに配位し,青色から青紫色(赤紫色)に呈色することを利用。
  • ペプチド結合の数が多いほど,呈色↑

1.誤り。総蛋白の測定法です。
2.正しい。
3.誤り。アルカリ性下で行います。
4.誤り。硫酸銅が含まれているので青色を示します。
5.誤り。ペプチド結合の数に比例します。

 

AM 問36 

日本臨床化学会(JSCC)勧告法の試薬中に酵素が含まれるのはどれか。2つ選べ。(難易度:8/10)
1.LD
2.ALP
3.γ-GT
4.アミラーゼ
5.コリンエステラーゼ

解答:4・5

きちんと各酵素の反応系を覚えていないとまず解けない問題です。
解けなくても特に影響はないのでこれは後回しでもいいでしょう。

1~3.誤り。試薬中に酵素は含まれません。
4.正しい。α-グルコシダーゼなどの共役酵素を用います。
5.正しい。コリンオキシダーゼを用います。

 

AM 問37 

血清亜鉛が高値を示すのはどれか。(難易度:10/10)
1.褥瘡
2.妊娠
3.低栄養
4.味覚障害
5.溶血性貧血

解答:5

超難問。今までに亜鉛が増減する疾患については52回以降の国家試験で出題されていなかったので,追加で勉強でもしていない限り勘で解かざるを得ない問題です。

血清亜鉛が増減する疾患
増加:甲状腺機能亢進症・Addison病・溶血性貧血・赤血球増多症など
減少:妊娠・肝硬変・低栄養・味覚障害・成長障害など

1~4.誤り。これらの疾患では低値を示します。
5.正しい。高値を示します。

 

AM 問38 

HPLC法によるHbA1c測定値が低下する要因はどれか。(難易度:4/10)
1.尿毒症
2.乳び血症
3.溶血性貧血
4.アスピリンの大量摂取
5.アスコルビン酸の大量摂取

解答:3

HPLC法によるHbA1c低値の原因はよく出題されるので覚えておきましょう。

<HbA1c低値>
  • 輸血(グルコースが結合したHbが相対的に低下するため)
  • 出血(グルコースが結合したHbが失われて,新しい赤血球が生成されるため)
  • 脾機能亢進(グルコースが結合したHbが失われて,新しい赤血球が生成されるため)
  • 溶血(グルコースが結合したHbが失われて,新しい赤血球が生成されるため)
  • 異常Hb症(高値を示すこともある)

1.誤り。尿毒症では高値を示します。
2.誤り。乳び血症では高値を示します。
3.正しい。
4.誤り。
5.誤り。

 

AM 問39 

血清クレアチニンが上昇するのはどれか。2つ選べ。(難易度:5/10)
1.脱水
2.妊娠
3.尿崩症
4.うっ血性心不全
5.筋ジストロフィ

解答:1・4

1.正しい。循環血液量↓により,クレアチニンが濃縮されるため↑。
2.誤り。糸球体濾過率↑により,クレアチニン排泄量↑=クレアチニン濃度↓
3.誤り。クレアチニン排泄量↑=クレアチニン濃度↓
4.正しい。心拍出量↓,腎血流量↓。それによりクレアチニン排泄量↓=クレアチニン濃度↑
5.誤り。筋低下により,筋でのクレアチン←→クレアチンリン酸→クレアチニンの変換が起こらなくなるため,クレアチニン濃度↓。

 

AM 問40 

グルカゴンによって促進するのはどれか。(難易度:4/10)
1.糖新生
2.乳酸産生
3.糖の取り込み
4.グリコーゲン合成
5.遊離脂肪酸の取り込み

解答:1

グルカゴンの主な作用は覚えておきましょう。

<グルカゴンの作用>
  • 血糖値上昇
  • グリコーゲンの分解促進(合成抑制)
  • 糖新生促進

1.正しい。血糖値(グルコース)を上げるために糖新生が促進します。
2.誤り。糖新生では乳酸やピルビン酸からグルコースが作られるため,乳酸はむしろ減少します。
3.誤り。これはインスリンの作用です。
4.誤り。グルカゴンはグリコーゲンを分解してグルコースとします。グリコーゲン合成を促進するのはインスリンの作用です。
5.誤り。グルカゴンは脂肪分解を促進して遊離脂肪酸を増加させます。遊離脂肪酸を減少させる(取り込みする)のはインスリンの作用です。

 

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