2023年あけましておめでとうございます!

謹賀新年

みなさんあけましておめでとうございます!

なんだかんだでもう2023年になりました。2022年もいろいろ大変でした(汗)

このブログも少しは皆様の役に立っているようで何よりです。

2023年もマイペースで頑張ります。まずは68回国試の解説が急務かなぁ。
最近やらなきゃいけないことが多くてなかなか時間が取れないので大変ですが頑張ります!

さて,こんなことばかり書いていてもしょうがないので,お年玉を用意しました。

ペンギンくん
ペンギンくん
  やったー!

中身は見てのお楽しみ♪
おるてぃ
おるてぃ

国試でよく出る問題なので,解けなかった問題は必ず解けるようにしておきましょう!

  

  

お年玉

問1 尿試験紙法において,アスコルビン酸含有尿で偽陰性になるのはどれか。2つ選べ。(検査総論)

1.尿糖
2.尿蛋白
3.尿ウロビリノゲン
4.尿亜硝酸塩
5.尿比重

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解答:1・4
アスコルビン酸で陰性になるのは「糖」「潜血」「ビリルビン」「亜硝酸塩」の4つです。

  

問2 一次救命処置(BLS)はどれか。2つ選べ。(医学総論)

1.AEDの使用
2.胸骨圧迫
3.気管挿管
4.静脈路確保
5.高濃度酸素投与

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解答:1・2
BLSは一般の人でもできるようなものが対象です。よって,1と2が正解です。
3~5は二次救命処置になります。

  

問3 呼吸機能検査の結果を示す。全肺気量[L]はどれか。(生理)

問3

1.3.93
2.4.28
3.4.30
4.4.65
5.5.00

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解答:3
全肺気量(TLC)=最大吸気量(IC)+機能的残気量(FRC)。
与えられた数値で最大吸気量を求めるには,肺活量(VC)から予備呼気量(ERV)を引く必要があります。
よって,TLC=VC-ERV+FRC=2.85-0.35+1.80=4.30となります。

  

問4 空腹時の血液検査で総コレステロール179mg/dL,トリグリセリド90mg/dL,HDL-コレステロール60mg/dLであった。Friedewaldの計算式によるLDL-コレステロール値[mg/dL]はどれか。(臨床化学)

1.29
2.69
3.77
4.89
5.101

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解答:5
LDL=T-cho-HDL-TG/5=179-60-90/5=119-18=101mg/dLとなります。

  

問5 透過型電子顕微鏡で用いる試薬・機器と目的の組み合わせで誤っているのはどれか。(病理)

1.超薄切=ウルトラミクロトーム
2.固定=グルタルアルデヒド
3.置換=酢酸イソアミル
4.包埋=エポキシ樹脂
5.電子染色=クエン酸鉛

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解答:3
置換にはプロピレンオキシドを用います。

  

問6 急性骨髄性白血病のFAB分類M4とM5の鑑別に有用なのはどれか。(血液)

1.ペルオキシダーゼ染色
2.好中球アルカリホスファターゼ染色
3.エステラーゼ二重染色
4.Berlin blue染色
5.PAS染色

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解答:3
エステラーゼ2重染色は非特異的エステラーゼと特異的エステラーゼを用います。前者は単球系・後者は顆粒球系を染めることから,M4とM5の鑑別に有用です。

  

問7 新生児髄膜炎患者の髄液をチョコレート寒天培地・5%ヒツジ血液加寒天培地・BTB乳糖寒天培地に分離培養した。後二者の培地を示す。集落からのGram染色所見はGram陽性球菌であった。この菌種で正しいのはどれか。(微生物)

62pm75

出典:厚生労働省ホームページ 第62回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午後問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp160411-05pm_02.pdf)

1.血液寒天培地上でα溶血を示す。
2.馬尿酸加水分解試験が陽性である。
3.PYR試験が陽性である。
4.Staphylococcus aureusとの共存で溶血性が減弱する。
5.莢膜を有する。

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解答:2
新生児髄膜炎の原因菌であり,かつGram陽性の球菌でBTBに発育していないことから,考えられる菌種はStreptococcus agalactiaeです。S. agalactiaeに合致する性状は2です。
PYR試験はS. pyogenesと他のβ溶血を示すStreptococcus spp.を鑑別する試験であり,前者は陽性となります。

  

問8 血清蛋白電気泳動像を示す。矢印に示す分画に属するのはどれか。2つ選べ。(免疫)

問8

1.トランスフェリン
2.ハプトグロビン
3.トランスサイレチン
4.セルロプラスミン
5.ヘモペキシン

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解答:1・5
矢印はβ分画になります。β分画に属するのは1と5です。
2・4はα2分画に属します。

  

問9 水道法に基づく水質基準で検出されないことと規定されているのはどれか。(公衆衛生)

1.塩素酸
2.大腸菌
3.カルシウム
4.マグネシウム
5.総トリハロメタン

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解答:2
水道水から検出されてはいけないものは大腸菌です。

  

問10 同相除去比(CMRR)が80dBの差動増幅器の入力に振幅1mVの逆相信号を入力したところ,出力において逆相信号の振幅は1Vに増幅された。このとき,この増幅器の同相信号に対する利得[dB]はどれか。(医療工学)

1.-40
2.-20
3.0
4.20
5.40

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解答:2
CMRR=逆相信号の増幅度/同相信号の増幅度
逆相信号の増幅度[dB]-同相信号の増幅度[dB]となります。

今回,CMRR=80[dB]であり逆相信号の増幅度[dB]は
逆相信号増幅度[dB]=20log10(1000/1)=20log101000=60dB

よって,80=60-同相信号の増幅度となるため,-20dBが正解となります。

コメント

  1. 拓哉 より:

    すみません。問4の答えですが、5が正しいと思います。