第68回臨床検査技師国家試験(PM21~40)の解説です。
第68回臨技国試のPM問21~40の解説です。
難易度は主観で1~10の10段階でつけています。
1:超簡単
2~3:簡単
4~5:普通
6~7:やや難問
8~9:難問
10:超難問
第68回臨技国試についてをまとめたページもありますので,まだ見ていない方はぜひそちらもご参照ください。


問題の出典:厚生労働省ホームページ 第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午後問題(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp220421-07b_01.pdf)
臨床生理学(PM16~28)


PM 問21
解答:5
神経の3原則は過去問でも出題されたことがあるので覚えておきましょう。消去法で解けます。
PM 問22
解答:4
過去にも同じような波形が過去問(58am25)で出題されており,この類似問題もかなり出題されているので必ず正解したいところです。
PM 問23
解答:2
かなり難しい問題。余裕のある人は対策しておきましょう。余裕がなければ今はスルーで。
2.正しい。
1・3~5.誤り。
PM 問24
解答:5
心尖部四腔像は66am18でも出題されており,こちらを対策していれば簡単です。
画像を見ると,右心房と左心房の間に血流が確認できます。右心房と左心房の間には心房中隔があり,血流が認められないはずですので,ここに血流がある=心房中隔欠損症となります。

出典:厚生労働省ホームページ 第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午後問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp220421-07b_02.pdf)を加工して作成
1~4.誤り。
5.正しい。
PM 問25
解答:2
66pm22で似たような画像が出題されており,ここで走査法まで覚えていた人にとっては簡単な問題。
心窩部横走査は意外と出題されるので,どこにどの臓器・組織があるかも覚えておきたいところ。
1・3~5.誤り。
2.正しい。
PM 問26
解答:2
過去にもあまり出題歴のない問題のため,かなり難しい問題。
頻度自体が高くないため,余裕のある人以外はスルーでOKです。
1・3~5.誤り。
2.正しい。
PM 問27
解答:2
正解以外の選択肢が難しいので,正解の選択肢に関して知っているかどうかです。
MRIでは水素の原子核(プロトン)を画像化します。よって2が誤りです。
61pm25に類似問題が出題されています。
PM 問28
解答:5
眼底写真は出題頻度が低く,対策を怠ると手も足も出ないところです。この問題に関しては,眼底写真の基礎問題であるため,余裕があれば対策しておくとよいでしょう。

出典:厚生労働省ホームページ 第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午後問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp220421-07b_02.pdf)を加工して作成
1~4.誤り。
5.正しい。
臨床化学(PM29~44)
PM 問29
解答:2・5
今年の臨床化学の問題の中で最も簡単。
2・5.正しい。
1・3・4.誤り。Vit.A/D/E/Kは脂溶性ビタミンです。
PM 問30
解答:3
67pm42でも類似問題が出題されています。
骨吸収マーカーのうち,TRACP-5b(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ5b型)以外は尿を検体として用いることができます(血清も可)。なお,DPD(デオキシピリジノリン)は尿検体のみが対象となります。
また,骨形成マーカーは全て血清を対象とします。
3.正しい
1・2・4・5.誤り。これらは全て骨形成マーカーであるため,血清を用います。
PM 問31
解答:3・5
超難問。勿論解けなくても問題ありません。
PM 問32
解答:4
放射線の単位をしっかり理解していないと難問です。
SI組立単位の問題は医療工学でもたまに出題されるので,この際に単位を覚えておきましょう。
1.誤り。Bqです。
2.誤り。Gyです。
3.誤り。照射線量の単位はC/kgです。
4.正しい。
5.誤り。
PM 問33
解答:5
ビリルビンの問題は毎年ほぼ出題される頻出の問題。確実に対策して正解したいところ。
ビリルビンに関しては66am37でしっかり解説していますので,知識があいまいという方は必ず見ておきましょう。
PM 問34
解答:1
過去にはCKの反応系についても出題されたことがあるので,しっかり押さえておきましょう。
1.正しい。
2~5.誤り。
PM 問35
解答:4
アミラーゼについては66pm32でまとめてありますが,この問題はそれ以上に難しいです。
4.誤り。アミラーゼはS型のほうがP型よりも若干分子量が大きいです。
1~3・5.正しい。
PM 問36
解答:3・4
定番中の定番の問題です。過去問をやっていれば余裕です。この問題は絶対に正解できるようにしましょう。
(過去に57am37・60pm15・62pm44・64am38,そして66am15の5回出題)
1・2・5.誤り。
3・4.正しい。
PM 問37
解答:1
この問題は過去にも同一問題が出題されており(54am33,61am35),LCATやアポ蛋白に関しては66am41で解説してありますので,過去問をしっかり対策していれば簡単です。
1.正しい。
2.誤り。LCATの活性を阻害します。
3~5.誤り。
PM 問38
解答:2
Biuret法については65am35でも出題されており,ここで対策していれば簡単です。
2.正しい。
1・3~5.誤り。
PM 問39
解答:2
超難問。解けなくても問題ありません。勘で正解できたらラッキーくらいに考えておきましょう。
1.誤り。約40時間です。
2.正しい。約2時間で,最も半減期が短いです。
3・4.誤り。約12時間です。
5.誤り。約9時間です。
PM 問40
解答:4
TDMの対象薬剤は数が多く,全てを完璧に覚えるのは無理があるため,主要なものを覚えておくといいです。対象薬剤については66am43で解説してあります。
これを知っていれば1,3,5は消せます。後は2と4ですが,ワルファリンのモニタリングはTDMではなく,PT-INRであることを知っていればおのずと答えは4になります。また,ワルファリンが抗凝固薬と知っていればそれでも答えを導き出せます。
1~3・5.誤り。
4.正しい。
他の問題の解説を見る









コメント